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第34回マイニング探検会(京都)を開催しました

第34回マイニング探検会

http://www.facebook.com/events/170659496421361/

 

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日時 4月13日(土)16:00-18:00

場所:京都 鍵屋荘

 

スケジュール:

  1. 16:00-16:30
  2. 16:30-17:00
  3. 17:00-17:30
  4. 17:30-17:50 
  5. 17:50-18:00 次回の予定など

 

係分担:

  • 記録係:嶋田
  • 中継係:嶋田
  • 懇親会係:嶋田
  • タイマー係:

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第34回マイニング探検会

16:00-
@鍵屋荘


Ustreaum:http://www.ustream.tv/recorded/31382527

Togetter:http://togetter.com/li/487458


1.マイニング探検会の趣旨説明

2.清田先生レクチャー
・自己紹介
京都大学大学院修了
?自然言語処理アプリケーション

図書館分野にかかわっている動機
・ユーザのあいまいな情報要求をどうやって具体化するか
・図書館におけるレファレンスサービスはこのテーマに重要な知見を与えてくれる。

自己紹介を兼ねて、現在やっていること
?Home'sのサービスの裏方
・ユーザというのは、何らかの不安を持っている
?知らない土地で探す時に、何から探したらいいのか、そういうことに不安を覚える。データからそれが見える。
?いったん、不動産会社へお客さんを送り出した後も、このサービスを使っている。
?興味を持った物件を見に行った後に、このサービスをもう1度見て、物件の情報を見ている
?その不安に対してどうこたえるか。
・情報が多いということに対する不安
?自分にぴったりの情報とはなにか。

・TEDの人(リチャード・S.ワーマン)『これは情報ではない』
情報に対して不安を持っている人に対して、処方箋を示している
?知りたいことを情報が教えてくれない
?質から量へ重点が移ってしまった社会では

情報不安症への処方箋
・目次
・LATCH(場所、文字順、時間、分野、階層)
・会話と質問

レファンレスサービスとは?
・利用者と図書館員の対話
ー利用者は調べたい対象や探索したい事実が不明確

『東京大学附属図書館におけるレファレンスサービス
・レファンレスサービスの例
?利用案内
?所蔵調査
?文献調査
?事項調査
6割くらいが利用案内 ほとんどがFAQ。図書館のサイトを見れば書いてある
書いてあるのに、ユーザには伝わっていない。

・カウンター・文書での質問応答の課題
・ASKサービス
?Webで質問して、メールで回答
?東大の図書館の中からもっとも適した図書館が回答
?8割が利用案内
?電子ジャーナルについてが多い。電子ジャーナルのトラブルリスティングには役に立っている
→対話というのになっていない。面と向かってみると聞けるのに、文章で書くとある程度まとめないといけないので、敷居が高い。
?インタビューの機能がない

浮き彫りになった2つの課題
・情報やリソースがわかりやすい形で整備されていない
cf.パスファインダー作成
・インタビュー機能がない

必要とされているシステム
・パスファインダー機能
・インタビュー機能

システム実現に向けて
・情報探索や図書館利用に関するメタ知識の整備
・図書館内外のオンラインリソースの統合
?OPACをはじめとする各種DBの検索窓口の統合
?ウィキペディア

「心の隙間おうめします」
「不安」の埋め方はいろいろ
・たくさんの情報を集めたこと自体に安心を覚える
・権威の意見をそのまま受け入れる
・選択を支持する情報だけを集め、それ以外の意見、不都合な情報は見ない
→このような解決だけしていくと、落とし穴がある

本当の安心を提供するには?
?答えではなく、プロセスがある。
?いろんな手段を講じた後で、納得を得ること
?答えを示すことに価値があるのではなく、ユーザが気づいてもらうプロセスに価値があるのではないか
?質問をしやすいデザイン

ー価値を提供するためのシステムを図るための指標
(KPI=key performance indicator)
?自ら指標を定義する努力が必要

以上。

3.質疑応答・議論
・根本的な疑問として、対話的な質問、インタビューが欠落しているというが、それが答えだと解決しないような気がしている
問答に対する基本的な観念ではないかと思うが。
→すべてが対話で解決するのは、正解ではないと思う。
基本プロセスは対話ではなくても、解決する
ドラスティックに変わっていくものではない。
一方で、コモディティに落ち込んでいくものはある。次の価値はなんだろう?と考える
1つの答えとして、ユーザーは自分が使いたいものを使う。別の選択肢を用意しておく。

対話というの例でみると、散々見た後に、やっぱり安いところを選ぶのではないか。それが対話になっているのではないか。
できることはあるな、という気がした。
逆に、不動産会社で「一番高いの全部見せて」ということは難しいが、オンラインならそれができる。
図書館でもオンラインでできることがあるのではないか。

図書館のレファレンスサービスの授業を持っていたが、なかなか人は図書館に聞きに来ない
人に本当の情報ニーズを言いたくない。何をどうやっても、解決しづらい。
デジタルでなら、解決されるかも。

介護施設は聞きづらい。
相談しづらい。
コンテンツとして読み物を用意している。それが結構読まれている。
それを読んだうえで、探す行動に出ている。

自分がコントロール感があるか、というのが安心感ではないか。
図書館でも、全部を探したことによる安心感なのか、その図書館で探したということに対する安心感なのか。

サーチエンジンもパーソナリゼーションが進んでいる。
それで何が起きるかというと、自分が安心したい情報しかでてこない。
それで安心してしまっている。
安心が最適化されていっている。

4.次回以降の日程
合宿もあり

5.参加者自己紹介