第25回マイニング探検会を開催しました
====================
日時:6月19日(火)19:00-21:00
場所:株式会社ネクスト 本社 3階会議室
スケジュール:
- 19:00-20:00 今年度の計画ディスカッション?やりたいこと、チームビルド、マイルストーン(全員)
- 20:00-20:30 清田先生講義「マーケティング理論を知ろう」
- 20:30-20:50 合宿について
- 20:50-21:00 来月の開催場所(OR開催日)
係分担:
- 記録係:日向野
- 中継係:岩井
- 懇親会係:
- タイマー係:
====================
[やりたいこと]
1.運用の中に日々の学習をどう埋め込むか(南雲案)
OPACのトラブルは利用者のクレームで気づく
・職員がシステムを使ってない?自分たち自身が使って学習する必要がある→OPACチェックを業務フローの中に組み込む
・Yahooでは業務フローの中に組み込まれているアイディア
・Twitter、RSSなどとの連携・電子工作系(パトランプが鳴る等)
・OPACやWebサイトへのアクセスの可視化
・メディアアート的なものカレントアウェアネスが公共に利用されていない
・その人が持っている問題意識の差による
・セグメンテーションの問題(顧客を分ける)
・大学職員のなかでもセグメンテーションの問題がある?
俺CiNiiのようにカレントアウェアネスを興味のあるものだけをフィルタリング
・需要があるか?はてなブックマークで行うほうが良いか?
・俺カレントアウェアネスを継続的に利用してもらうための仕掛け
・メルマガなどでカレントアウェアネスを配信
2.人的リソースのキュレーション(田邊案)
図書館員の怒り、不満を解消するためには?
・どこにそういう人がいるのか?・解決できる人はどこにいるのか?
・若手が上に押さえられてなかなか出て来れない手がかり
・ソーシャルメディア
・リアルな世界の口コミ
・異動情報アイディア
・shinsai.info
・異動の可視化(地図)
・国立大は異動頻度高い
・どうやって出世していくか→キャリアパスファインダー
・滋賀県方式の全国への伝搬一人ひとりのプレゼンスをどう挙げていくか?
・レファレンス回答を個人に紐付けまずはマイタンメンバーで作ってみるしかし
・すべての人が個人の情報をオープンにすることに対してWelcomeではないのかもしれない
・類似例spysee
意見
山田 田邊案は実現性がある。人的なハードルはあっても目的はしっかりしている
清田 編集の動機づけをどうするか 人工知能学会での岡本の発表より SaveMLAKデータフォーマットは簡易に システム特性に根付いた寛容な運営方針 ソーシャルメディア等での活発なコミュニケーション オフラインで
3.武雄市の事例に関連して
・自治体の図書館は全国に問題をしらしめる必要があるのか
・限定されたエリアコミュニティで有用と認識されているものをどうやって発見できるか
・地方議会で図書館というキーワードがどれくらい言及されているか
・議事録からのマイニング地方議会のマイニングはニーズがある
・実現への苦労は多い
・カーリルより大変
・研究として成立しそう
・Googleで検索することは可能だが地道な作業にはなりそう地方議会がどの程度議事録をWebにあげられているかの調査が必要→「都道府県地方議会議事録検索サイト」
・地方議会議事録検索のベンダーはあるのか
・自治体で作成できるとは思えない
・上記のサイトは個人サイトのようなのでWikiの形でみんなで編集に参加できるようにする
4.マイクロボランティア(三津石案)
各個人の小さな努力の集合体で、全体としては大きな貢献となるような仕組み
・Google Person Finder大学院生のボランティアが1000人いた時にどのようなことが実現できるか
・参加者のモチベーションと汎用性
・公益性がないほうが逆に汎用性があるかも
・講演の聴講者リスト
・政治家、タレント
・国際会議の参加者
・スタンプシステムによる動機づけ
5.レファレンス環境の改善(嶋田案)
図書館員はレファレンスカウンターで待っているだけ
・館内を歩いている時に声をかけられても答えられないカウンター以外でもレファレンスができる環境づくり
・図書館システムをレファレンス業務に耐えられるようなレベルへ引き上げる
・自分たちで端末を持ち歩きレファレンスを行う
・iPadを利用・無線LAN環境があればできる?最低限はWebブラウザがあると良い
・その場で貸出返却ができると理想的
・デパートでは携帯端末で店員が決済できる特別の操作をするソフトはiPhoneなどではアプリとして利用するしかないiPadでのセキュリティ面は?
・図書館が扱う情報は病院レベルのセキュリティよりは軽い
・iPhoneを事業を行うことの難しさ
・WindowsPhoneは事業向けを意識しているが一般に広まっていない
意見
清田 タブレットでは立ったまま入力するのは難しい スマフォで出来ないか
嶋田 館内OPACであれば端末でできるー時間の問題? iPadは少し大きすぎる
日向野 持ち歩くのではなくタブレットを各所に配置するというのはどうか?
山田 武蔵野美術大学?で実施されている 配置するならば端末で十分では?持ち運べる利点を押すべき 音声入力Siri等は利用できるか?
清田 音声入力はコンテキストが広すぎて難しい
清田 合宿に向けてどう落としこむかが見えにくい その点では田邊案は合宿に向けての方向性が見えやすいサーバーさえ確保出来れば行動はできる
[清田先生の講義]
「マーケティング理論を知ろう」
ネクストではHome'sではいろんなコンシューマが来る 学生、サラリーマンなどなどいろんな属性の人達に対してどのようなアプローチを取れば探しやすくなるのかを研究→マーケティング理論を学ぶことが必要
マーケティングとは?
企業が製品またはサービスを顧客にむけて流通させることを関係した一連の体系的市場指向活動(日本大百科全書)
・戦略政策問題お客とは誰か例航空会社では野菜を買いたい人を客とはしない。客の中でどのような潜在的な需要があるか競争相手とどのように競争するかのポリシーの決定
・市場取引問題需要予測、市場の調査等価格設定、物流、どういうお見せで売るか
・販売問題売るスタッフの管理、スタッフのトレーニング、販売情報をどのように管理するか品切れしないように発注して流通、クレーム対策・販売促進問題 広告等
非営利企業におけるマーケティング・誰に対して貢献するのか(=顧客)国立大学図書館と公共図書館・潜在的顧客の数(=市場規模)を推定する
・類似した役割を持つ組織との(=競合)差別化を図る→武雄市の問題
・限られたリソース(人員・予算)を適切に配分することで顧客のメリットを最大化(=マーケティングミックス)
・潜在顧客の利用を喚起する(=広告)
マーケティングにおいて重要なこと理念
・ビジョンを共有するー組織として活動を行う理念を共にしない集合は組織ではないーアイディアに一定の方向性を持たせる
・顧客のニーズやベネフィットに基づく視点
顧客のニーズから考えると実際には顧客からは違う捉えられ方をされているかもしれない
×化粧品会社 ◯美容健康
会社百貨店や、遊園地なども提供しているので
×鉄道会社 ◯地域生活環境会社
学生や教員からは
×大学図書館 ◯教育研究活動支援組織
顧客の視点をもつことがビジョンを設定することに必要
SWOT:ビジネスチャンスの発見
3C:市場と競争構造
STP、4P:マーケティングミックス
SWOT
+ −
内部環境 Strengths Weaknesses
外部環境 Oppotunities Threats
大学図書館のSWOT
S 大量の資料の所蔵無料授業との連携教員からの支援
W Web検索での簡潔職員能力の相対的低下PRのつたなさ
O IT化による機能強化生涯学習への期待
T 予算・人員の削減サービスの認知度の低下ニーズの多様化
4つの上で2つをとりあげて計画を立案する
・積極的姿勢S×O
高度な情報適用、新たなサービス
・段階的施策W×O
業務委託、ガイドライン策定等
STP
Segmentationさまざまな属性を組み合わせて市場の顧客を分割する
Targeting誰を標的顧客とするのか
Positioning標的顧客の心のなかに独自のポジションをしめるために製品をデザインする
判別分析によるセグメンテーション
A買ってくれなさそうな人たち
B買ってくれそうな人たち
を判別分析によって分類できる
なぜサイエンスとして扱うのか
個人的な体験から感触をつかむのは大事だが、それだけでは不十分
・適度に一般化することの危険性
・継続して組織として学ぶことが難しい
共通言語によるコミュニケーション
・コストの削減ーさまざまな役割を持つ人々の間での議論を成立させる土台となる
マイタンでSWOTを考える→合宿での議論のテーマとして取り上げるというのもおもしろいビジョン
・理念を一度確かめる必要があるマイニング探検会第1回より「新たな知的ゲームを創造すべき時期になっている」
・多くの人々を巻き込む仕掛け
・Webが持つ価値を徹底的に利用
・図書館パラダイムの再構築
・ひとりひとりが新サービスのプロデューサーとしての役割を果たしていこうマイニング探検会における顧客とは
意見
山田 マイニング探検家においては参加者自身が顧客でなければ参加していない
参加者全員が自分の理念を明確化する必要がある
前田 発言する人物が固定するのは良くないのでは?私の場合日々の問題を解決しようとしているだけ
山田 アイディア自体はあるがみんなで進めるということを考えると違ってくる→汎用性のあるテーマをもつ必要がでてしまう
前田 アイディアを提案するのではなく問題を提起することからはじめる
清田 問題を提起する人物とアイディアを出す人物が別で良い
次回開催予定7月27日(金)予定